次亜塩素酸水の作り方!ハイターでは出来ない?注意する点を紹介!

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アルコール消毒液が売り切れでなかなか手に入らないということで、新たに消毒液として活用できるものとして「次亜塩素酸水」というものが注目され始めててきました。

検索すると、「水と食塩で出来る」という情報や「ハイターを薄めると出来る」という情報が飛び交っていたりします。

果たして次亜塩素酸水の作り方は水と食塩を混ぜるだけでいいのか?

ハイターで作れるのか?

今回は次亜塩素酸水の作り方について調べてみました。

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次亜塩素酸水の作り方!ハイターでも出来るの?

まずは次亜塩素酸水について簡単にご説明します。

次亜塩素酸水とは?

「次亜塩素酸水」は厚生労働省が認可している、食品添加物(殺菌料)としても利用できる安全性の高い殺菌方法です。

よく、“水と食塩だけで出来る”という情報が飛び交っていますが、結果的に言うと「次亜塩素酸水」は、水と食塩だけでは出来ません。

次亜塩素酸水の作り方

次亜塩素酸水を作る時の材料は確かに水と食塩のみです。

ただ、水と食塩を混ぜただけでは生成されません。

正しくは、水と食塩電気分解させて作るものです。

「だけでは」と書いたのは、水と食塩を混ぜただけでは出来ないからです。

「次亜塩素酸水」を生成するためには、専用の装置が必要であり、装置の規格基準はJIS B 8701として2017年10月に制定されました。

よく安価な機器で「次亜塩素酸水が出来る」と書いてあるものがありますが、よく見てみると「次亜塩素酸ナトリウムが出来る」と小さく書いてあるものが多いです。

では「次亜塩素酸ナトリウム」とは何なのでしょうか。

それは後述しますね。

「次亜塩素酸水」は酸性のものであるため、生成器を使って出来上がる次亜塩素酸水が「酸性」でないと意味がないという事です。

この生成器は出来上がりが酸性になるようです。


こちらのジアポケットについての口コミや評判についてはこちらの記事にまとめていますのでよかったらご覧ください。

また、次亜塩素酸水を購入し、それを加湿器にセットすることで、常に除菌が出来て綺麗な空間を保てるものもあります。

こちらがそのタイプで、自分で作らなくてもいいので手間が省けますね。

希釈せずにそのまま使える次亜塩素酸水、除菌水ジーア

ここでの情報をまとめると

次亜塩素酸水の作り方 → 水と食塩を電気分解させて生成させる

となります。

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次亜塩素酸水の作り方!ハイターでは出来ない?

よく「次亜塩素酸」の消毒として、ハイターを薄めて消毒するという情報がありますが、それは残念ながら「次亜塩素酸水」とは別物です。

ハイターの主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」というもので、漂白剤です。


ハイターを販売している花王のHPに成分表が載っています。

成分名称機能名称
工程剤
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)漂白剤
水酸化ナトリウムアルカリ剤
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム界面活性剤

ハイターは次亜塩素酸水とは別物の次亜塩素酸ナトリウムが主成分です。

性質が全く違う二つをまとめると

  • 「次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)」はアルカリ性
  • 「次亜塩素酸水」は酸性

であり、性質が全く違います。

「次亜塩素酸」という部分だけが一緒で、かなり混同しやすいものになっていますが「次亜塩素酸水」はハイターでは出来ません。

ハイターを使った消毒は「次亜塩素酸ナトリウム」になります。

ただ、ハイターを使った消毒も現在実際にあることから、手指に直接かけるのでなければ消毒OKとなります。

厚生労働省もこのように「消毒には塩素系漂白剤が有効です」と発出しています。

厚生労働省HPより

消毒には有効ですが、人体への使用は止められています。

もともと、次亜塩素酸ナトリウムは、保存性や洗浄力を発揮するため、様々な添加物が加えられています。
そして、その添加物には、不純物、有害物質が多く含まれていることが問題で、人体への使用や噴霧は禁止されています。

厚生労働省より

次亜塩素酸水は食品加工等の分野において洗浄・消毒用途などで使用される食品添加物(殺菌料)として使用できる安全性の高いものですが、次亜塩素酸ナトリウムは食品等には使えません。

ついついアルコールと同じように使えるのかと思ってしまいますが、「次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)」に関しては人体に使わないよう気を付けて下さいね。

「次亜塩素酸」の消毒として

  • 次亜塩素酸水
  • 次亜塩素酸ナトリウム

とあり、この二つは呼び方が似ているため混同されやすいものです。ただ、情報をまとめると

次亜塩素酸水は、ハイターでは出来ない

ということになります。

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次亜塩素酸水の作り方!ハイター(次亜塩素酸Na)なのかそうでないのかの見分け方

では「次亜塩素酸水」「次亜塩素酸ナトリウム」は、どのようにして見分ければよいのでしょうか。

その見分け方を2つご紹介します。

次亜塩素酸水の成分表を見る

製品の成分表や生成方法に、食塩、もしくは塩酸、そして水以外に【次亜塩素酸ナトリウム】【クエン酸】【PH調整材】などが含まれている場合には、次亜塩素酸ナトリウムの混合液を次亜塩素酸水として販売している可能性が高いと考えられます。

みなさん、成分表をよく見ましょう。


次亜塩素酸水は日持ちしない

次亜塩素酸水は殺菌効果を発揮した後、すぐに自然に帰るという特徴があります。

だからこそ安全なのですが、裏を返せば、殺菌効果の寿命があまり長くないことが特徴です。

また、保存容器の遮光性も寿命(日もち)に影響してきます。

次亜塩素酸水を保存するには、遮光性のある容器に入れておかないと日持ちしません。


ですから、透明ボトルに入っていて使用期限2年間の次亜塩素酸水というのは、理論上存在しないということになります。

そのため、ボトルが遮光性ではない場合は、次亜塩素酸水として販売されていても、中身は、次亜塩素酸ナトリウム混合液の可能性が高いと考えられます。

次亜塩素酸水が入っているボトルにも注目しましょう。

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消毒に関しても気になりますが、不足が続くマスクについても気になりますよね。マスクについての記事はこちらです。

次亜塩素酸水の作り方!ハイターでは出来ない?注意する点を紹介!まとめ

今回は次亜塩素酸水と、次亜塩素酸ナトリウムについて調べてみました。

二つとも、言葉がよく似ていて混同してしまいそうになりますが、全く違う性質のものです。

ここで次亜塩素酸水と、次亜塩素酸ナトリウムについてもう一度おさらいです。

もっと詳しい区別もありますが、とりあえず簡単にまとめます。

  • 次亜塩素酸水は水と食塩を電気分解させて作るもの
  • 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは全く別のもの
  • ハイターを使った消毒液は「次亜塩素酸ナトリウム」である

また、それぞれの性質を簡単にまとめました。

  PH 食品に使える 手指に使えるか
次亜塩素酸水 酸性
次亜塩素酸ナトリウム アルカリ性 × △(荒れる)

安全性が高いのは次亜塩素酸水で、しかも殺菌力も80倍もの差があります。

新型コロナで混乱しやすい日々となっていますが、正しい情報を掴んできちんと選ぶことが出来ればいいですね。

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